Publication date: 03 Apr 2024
2023年通年 国内AR/VRヘッドセット市場規模を発表
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Japan, 2024年4月3日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、2023年の国内のAR/VRヘッドセットの出荷台数を発表しました。
IDCが発行する「 IDC Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker 」のデータに基づくと、2023年通年の国内AR/VRヘッドセット出荷台数は、前年比67.4%増の56.6万台となりました。対前年比増の大きな要因はソニーのPSVR2の発売によるものです。AR/VRヘッドセットそれぞれの市場動向は以下になります。
ARヘッドセットは前年比32.3%増の4.8万台となりました。この成長をけん引するのはXREALに代表されるような比較的安価なコンシューマー向けデバイスです。2022年から急成長している製品カテゴリで、XREALだけでなく、Rokidも対前年比大幅増となりました。この製品カテゴリに新規参入する企業も増えてきており今後の成長が期待されます。一方、コマーシャル向けデバイスはマイクロソフトが市場から撤退して以降、その代わりとなる企業が登場してきていません。期待されていたMagic Leapは日本国内での発売が遅れたことや、マイクロソフトに比べると販売チャネルが不十分であるためマイクロソフトの代替となるに至っていないようです。
VRヘッドセットは前年比71.6%増の51.7万台となりました。ソニーのPSVR2が発売されたことが、対前年比大幅増の大きな要因です。また、Metaも2023年第4四半期にQuest 3を発売したことで対前年比大幅増を達成しました。同じくPicoも対前年比増でしたが、同社は新製品の開発停止をすでに決定しており、ビジネスは停滞しています。VRヘッドセットはコンシューマー向けには一定の成功を収めていますが、コマーシャル向け市場の開拓はどのベンダーも足踏みしている状況です。
「ARは特にコンシューマー向けデバイスが急成長しているが、主要なユースケースがなく依然として安定的な成長軌道にあるとは言えない。またVRはARに比べるとゲーム向けのユースケースが確立されており、安定的な出荷が見込まれるが、期待されているような成長軌道にはまだ乗れていないだろう。AR/VR市場は常に新たなユースケース開発や発見が期待されている市場で、その点において注目度の高いAppleのVision Proがローンチされた意味は非常に大きい」とIDC Japan 株式会社 Consumer Devicesのマーケットアナリストである井辺 将史 はコメントしています。
<参考資料>
1. 国内ARヘッドセット市場
2. 国内VRヘッドセット市場
今回の発表はIDCが発行する「IDC Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker 」にその詳細が報告されています。
(本製品の詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)