2024年第1四半期の国内携帯電話／スマートフォン市場実績値を発表

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Japan, 2024年6月19日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社（所在地：東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長：村橋俊介、Tel代表：03-6897-3812）は、国内の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の2024年第1四半期（1～3月）の出荷台数を発表しました｡

2024年第1四半期における国内市場の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の合計出荷台数は､前年同期比9.7％減の700.7万台となりました｡また､スマートフォンの出荷は697.6万台（前年同期比8.2％減）でした｡2023年12月末に適用された総務省によるスマートフォン価格の値引き規制の影響で､2023年第4四半期に家電量販店などで駆け込み需要があったことが､2024年第1四半期の出荷減に影響したようです｡

当該四半期のスマートフォン出荷台数をベンダｰ別で見ると､アップルが373.6万台（シェア53.6％）でトップ､2位は80.7万台（（同11.6％）のシャープ､3位は60.5万台（同8.7％）のGoogle､4位は50.0万台（同7.2％）のサムスン､5位は41.0万台（同5.9％）の京セラとなりました｡

アップルは対前年比10.5％減でした｡2023年に続き第1四半期では2年連続二桁減という結果になりましたが､2022年第1四半期の出荷が非常に好調だったので対前年比減とはいえ､出荷数でみると通年通りの水準にあります｡ただ､これまでキャリアが新規契約者獲得のためのキャンペーン対象とする機種はiPhoneが中心でしたが､そのトレンドがGoogleのPixelシリーズに移行しつつあり今後のアップルの出荷動向に影響を与える可能性があります｡2位のシャープは対前年比18.3％減でした｡国内Androidベンダｰとしては非常に高い出荷水準ですが､年々第1四半期の出荷数を落としています｡3位のGoogleは対前年比183.8％増という大幅増です｡Googleは2023年第1四半期ではまだNTTドコモの取り扱いベンダｰでなかったので出荷数が抑制されていました｡Googleが大きく出荷数を伸ばすのはNTTドコモの取り扱いとなった2023第2四半期以降になります｡4位のサムスンは対前年比で10.1％増でした｡折り畳みスマホやAIスマホなど先進的な製品をローンチしており､国内のスマートフォンの出荷数が減少している中で対前年比二桁増でした｡5位の京セラは対前年比15.8％減でした｡

｢2024年第1四半期のスマートフォンは対前年比8.2％減の約700万台という出荷数だった｡インフレの影響はゆるやかに解消されつつあるが､2023年12月末から実施された総務省による値引き規制の影響で2023年第4四半期の一部の販売店で仕入れの先取りがあったほか､通信キャリア各社の製品の販売方式が値引き規制を受けてより複雑化したため､消費者が追い付いていない状況が影響した｣とIDC Japan株式会社 Consumer Devicesのマーケットアナリストである井辺 将史 はコメントしています｡

今回の発表はIDCが発行した｢Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2024Q1｣にその詳細が報告されています｡

（本製品の詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください）

＜参考資料＞

2024年第1四半期 国内スマートフォン市場 出荷台数･ベンダｰ別 シェア

※OSにAndroid系を採用している折り畳み式携帯電話もスマートフォンに含む｡

Source: IDC, 6/2024

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