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Publication date: 04 Jul 2024

国内産業デジタルエンジニアリング市場の予測を発表~産業DX市場の拡大~

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Japan, 2024年7月4日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内デジタルエンジニアリング(産業エンジニアリング領域のDX)市場予測を今回初めて発表しました。

IDCでは「デジタルエンジニアリング」を「産業のエンジニアリング領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み」と定義しています。デジタルエンジニアリング市場は、デジタルエンジニアリング向け「ICT」市場と、「ICT」市場に隣接するデジタルエンジニアリング向け「産業領域(非ICT)」市場の2つで構成されます。後者に含まれる製品やサービスの例として、産業用PCや組み込みソフトウェア開発サービスなどが挙げられます。また、デジタルエンジニアリングは、対象プロセスの観点から、プロダクトエンジニアリング(製品の企画設計開発、Product Engineering、PE)とOT(物理的なシステムや設備を最適に動かすための制御運用技術、Operational Technology)の2つに分けられます。

IDCでは、国内デジタルエンジニアリング市場全体の市場規模は、2023年の2兆2,952億円から年間平均成長率13.0%で順調に成長し、2028年には4兆2,271億円になると予測しています。同市場の主な成長要因として、ICT領域のPEにおける製品設計開発力向上や製品開発工数短縮のためのデータ管理/データ連携、OTにおける現場作業の品質向上やより少ない人数で業務を行うための自動化、作業員支援などを目的とするデジタル技術への支出拡大などが挙げられます。また、非ICT領域でも、デジタル技術を搭載したIoT機器や組み込みソフトウェア開発サービスなどへの支出拡大が成長を牽引するとIDCではみています。

IDC Japan株式会社 Software & Services リサーチマネージャーの小野 陽子 は、「これからの産業は『データをつなぐ』ことを可能にする標準的なICTやインターフェースの実装が重要となる。ベンダーは、顧客の要望通りの過度なカスタマイズによる個別最適化より、顧客とその業界が、部門や企業の枠を超えたプロセス改革や全体最適を実現できる未来に向け、ICTの『あるべき姿』を提案すべきである」と述べています。

今回の市場予測はIDCが発行した「国内デジタルエンジニアリング市場予測、 2024 年~ 2028 年: PE/OT 別、テクノロジー別、産業分野別 」にその詳細が報告されています。同レポートでは、ICT/非ICT別の市場規模予測に加え、ICT市場についてはPE/OT別、テクノロジー別、産業分野別に細分化した市場規模予測も提供しています。また、デジタルエンジニアリングに取り組む主要ベンダーの個社別の取り組みについては、「2024 年 国内デジタルエンジニアリング関連ビジネス動向: IT ベンダー、通信事業者、 OT ベンダーの取り組み 」で詳しい分析を提供しています。

(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内デジタルエンジニアリング(産業のエンジニアリング領域のDX)市場 支出額予測: 2023年~2028年



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