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Publication date: 12 Jul 2024

2023年 国内ITサービス市場ベンダー 売上ランキングを発表

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Japan, 2024年7月12日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、2023年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表しました。

2023年の国内ITサービス市場規模は6兆4,608億円、前年比成長率は6.0%でした。ベンダー売上の上位6社は、1位から順に、富士通、NTTデータ、NEC、日立製作所、IBM、アクセンチュアであり、前年からベンダーの変動はありませんでした。前年4位であったNECは前年比売上額成長率12.1%と相対的に高い成長を遂げ、前年3位であった日立製作所の売上額をわずかに上回った結果、3位がNEC、4位が日立製作所となりました。

サービスセグメント別に見ると、全セグメントで上位10社のベンダーがすべてプラス成長でした。なかでもプロジェクトベース市場は、上位10社中6社の前年比売上額成長率が10%以上のプラス成長となりました。マネージドサービス市場では、従来型ITアウトソーシングのマイナス影響が継続する一方、既存システムのクラウドマイグレーション/モダナイゼーションや、クラウドでの新規システム構築後のマネージドクラウドサービスの増加などが成長を牽引しました。サポートサービスは、パッケージアプリケーションの導入拡大に伴うソフトウェア保守の拡大のほか、コロナ禍に生じた半導体/部材供給の遅延がほぼ解消し、ハードウェア機器販売が伸長したことによってハードウェア保守も拡大しました。

産業分野別に見ると、通信/メディア向けで一部のベンダーがマイナス成長となったことを除き、その他の産業分野では上位10社すべてプラス成長でした。このうち政府/公共では10社中7社が前年比売上額成長率10%を超え、突出した成長セグメントとなりました。中央官庁向けおよびエネルギー分野で大型の既存システム刷新案件が活況でした。続いて、製造では上位10社中5社、流通では上位10社中4社が、前年比売上額成長率が10%を超えており成長セグメントとなっています。いずれも、SAP S4/HANAへのマイグレーションなど既存システムのマイグレーション/モダナイゼーション、デジタルイノベーション実装案件が成長ドライバーとなりました。

IDC Japan株式会社 Software & Servicesのシニアリサーチアナリストである村松 大 は、「大手企業が先行していた既存システムのモダナイゼーションとデジタルビジネスイノベーションの並進/連携によるデジタルビジネス化の取り組みは、徐々に準大手/中堅企業へと広がりつつある。国内ITサービスベンダーは、準大手/中堅企業のGo to Market戦略をアップデートすべきである」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した「国内 IT サービス市場シェア、 2023 年:基幹システムのモダナイゼーションとデジタルイノベーションの並進と連携 」にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ITサービス市場における大手サービスベンダーの競合状況を把握するため、大手ITサービスベンダー各社の売上をサービスセグメント別/産業分野別にまとめ、分析しています。

(レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内ITサービス市場 主要ベンダーサービスセグメント別売上額、2023年



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